石川幹人ゼミナール「夢」グループ

明治大学情報コミュニケーション学部 2015年度 石川幹人ゼミナール 「夢」グループです。

5-1.研究動機

皆さんは、夢を見ている時、足が上手く進まなかったり、文字が書けない、数字すら読めないといった経験がないだろうか。夢の中では、憧れのスーパースターや漫画の主人公になったり、空を飛ぶことだってできる。だが、大抵の場合は今が夢の中であるということに気が付けない。(気が付いて夢をコントロールすることを「明晰夢」という)

睡眠は、一生のうちの三分の一から五分の一を占めており、その中で見る夢は、毎日見ていると言われているものの、覚えていたり覚えていなかったり、日によっては全く記憶していないこともある。これは、夢に対する興味の差で個人差があるが、何を見ていたのか思い出そうとしても、なかなか思い出せないだろう。現実のような夢もあれば、理解できないような物質で構成された意味不明な夢だってある。我々は何のために夢を見ているのだろうか。

私は、オカルトの類は信じない質だが、時折正夢を見ることがある。その瞬間になってみないと気が付かないのだが、半年や数年前に見た夢が、その時の感情や悩み、体調、周囲の状況まで完全に現実と一致する。それはたった数秒間のことで、いつ起こるのか、その後どんなことが起こるのか、全く分からない。一秒ごとに「これは見たことがある、正夢だ」と実感するのだ。一番印象的だった正夢は、夜に机で勉強をしていた際、正夢に気が付いた私は普段とは違う行動をして、それに抗おうとした。その時の行動は、持っていたペンを思い切り壁に投げつけるというモノであったが、その行動すら正夢通りであり、「やられた」という悔やむ感情すら完全に一致していた。

これらの現象は、再現も立証も有効活用も出来ないが、それでも私自身がこの出来事が真実であるということを知っている。以上、どうでもいい人にはどうでもいい話をしてしまったが、現実の悩みや欲望などが複雑に絡み合った顕在意識よりも、夢という潜在意識は己の心の声を素直に教えてくれるのではないだろうか。人は何のために夢を見るのか、そしてそれをどう現実に生かすことが出来るのか。そういったことを知りたいと考え、私は夢についての研究を始めた。

(補足:私は自己啓発もオカルトもあまり興味がありません)

 

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