石川幹人ゼミナール「夢」グループ

明治大学情報コミュニケーション学部 2015年度 石川幹人ゼミナール 「夢」グループです。

4-4.日本人人質事件まとめ

○動画公開前(2015/1/11~2015/1/19)の人質に関連した夢の特徴

 

・「人質に関連する夢」のツイート総数は25件、その内①自分が人質になる夢は12件、②誰かを人質にする夢は2件、③その他は11件であった。
・その他の具体例としては、「知り合いや家族や人質になる」「人質立てこもり事件を傍観する」「タレントやアニメのキャラクターが人質になる」などがある。
・夢の内容(場所、登場人物、状況等)に規則性は得られなかった。
・バスジャックや銀行強盗など過去の事件とシチュエーションが似ている夢を見る方がい
・もちろん偶然の可用性が極めて高いが、1月15日に「テロリストの人質になる夢」を見たというツイートがされていた。

 

 

 

○動画公開後の人質に関連した夢の特徴

・「人質に関連する夢」のツイート総数は71件、その内①自分が人質になる夢は32件、②誰かを人質にする夢は1件、③その他は38件であった。
・総数71件、実際に起きたISILの日本人拘束に関連する夢は21件であった。具体例としては「ISILに囚われ人質になる夢」「ISILの事件の映像を見る夢」「人質が解放される夢」「SNSで人質の解放を呼びかける夢」などがある。
・公開前と同様夢の内容にこれといった規則性は見いだせなかった。
・カウントはしていないが動画公開後、人質事件の影響とみられる「殺される夢」や「追いかけられる夢」などの不安や恐怖感情からくる夢をみたというツイートが多かった。

 

 

 

○動画公開前と動画公開後の変化

 

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・公開前と公開後を比べると人質に関連する夢のツイート数には若干の増加傾向がみられたが、「人質」というキーワードが極めて限定的であるため、母数も少なくそこまで大きな変化も見られなかった。しかしながら人質事件に影響された不安や恐怖に関連する夢は、今回の調査では扱わなかったものの、多く見られた。よって今回の事件が少なからず夢に影響を与えたと考えられる。